焼肉のたれ市場回復へラインアップ拡充 史上最辛「黄金の味」も エバラ食品

エバラ食品工業は2024年春夏のマーケティング戦略として、焼肉のたれ市場の売上回復、「プチッとうどん」の浸透と定着、野菜まわりで既存の進化と新規の探索に取り組む。1月31日に開いた新商品説明会で明らかにした。

同社は春夏新製品として「黄金の味濃厚焙煎ごま」「同 贅沢辛口」「焼肉ザクだれ塩だれガーリック」「プチッとうどんプラス具入り牛すき焼うどん」「スチームベジレモンハーブ味」「同 魚介ガーリック味」を2月9日から新発売。「黄金の味贅沢林檎」「横濱舶来亭芳醇な甘口」「浅漬けの素プチスタイルまろやか甘酢」「同 香る柚子」をリニューアルする。新商品説明会では商品開発部の渡邊哲也商品開発一課長が戦略骨子と「スチームベジ」「プチッとうどんプラス」、同部の石井敦史商品開発二課長が焼肉のたれ、マーケティング部の山田俊輔販売推進課長がプロモーションについてそれぞれ説明した。

戦略骨子は「ユニーク商品による顧客インサイトの発掘とベネフィットの提供」。焼肉のたれでは焼肉の食卓登場頻度の上昇に向け、焼肉シーンや汎用メニューの訴求を強化し、「プチッとうどん」では圧倒的なカテゴリーナンバーワンに向け、新フレーバーの育成と認知度拡大を目指す。「スチームベジ」で時短・簡便ニーズへの対応、献立のお役立ちとして新規カテゴリーに挑戦。

焼肉のたれ、特に「黄金の味」では「濃厚焙煎ごま」を追加する一方、「黄金の味」史上最大のりんご配合量の「贅沢林檎」をリニューアルし、「黄金の味」史上最も辛い「贅沢辛口」を発売。「黄金の味贅沢」シリーズの展開について「個人の嗜好に合わせた味わいを品揃えしていきたい」とした。

ザクザク食感の焼肉のたれ「焼肉ザクだれ塩だれガーリック」も新発売。「新しい焼肉の食べ方、今までと違った焼肉の食シーンを提案し、エバラ食品の売上向上はもちろん、焼肉というメニュー自体をより魅力的にすることで焼肉のたれ市場の売上向上につなげていきたい」考えだ。

焼肉のたれのプロモーションでは「『焼肉といえば、エバラ』を皆さんに伝えていきたい」とした。3月から焼肉の食卓登場頻度向上につながる新TVCMを放映し、鶏肉や豚肉を使った汎用メニューも訴求する。肉の日(2月29日)企画や焼肉開きの日(3月22日)企画を含む店頭施策、動画広告を含むデジタル施策にも取り組む。

「スチームベジ」は「野菜が主役になる!切った野菜とオイル入り調味料を合わせて電子レンジ5分で作れる味付け温野菜の素」。基本食材はブロッコリー、ミニトマト、エリンギ。季節の野菜を合わせたメニューなども提案する。プロモーションでは動画広告を含むデジタル施策、サイネージを含む店頭施策に取り組む。

「プチッとうどんプラス具入り牛すき焼うどん」はシリーズ初の牛肉入りで、すき焼の〆(しめ)のうどんをイメージした。「プチッとうどん」のプロモーションではTVCMの放映、動画広告やキャンプメディアコラボを含むデジタル施策、インストアキャンペーンを含む店頭施策に取り組む。