日本アクセスは17~18日の両日、さいたまスーパーアリーナで総合提案会「春季フードコンベンション2024」を開催した。東日本会場の出展社は520社。小売業や外食ユーザーら2日間で約1万2千人を招いた。
「春季フードコンベンション」のテーマは、「変革と挑戦」。昨年10月に設立30周年の節目を迎え、現在進行中の第8次中計で掲げる「変革と挑戦」のテーマに沿って、フルラインの商品開発・提案力、販促企画やデジタル施策の取り組みを披露した。
加工食品ブース(ドライ)では、5月開催予定の「乾麺グランプリ」と連動した販促企画を紹介。グランプリ出展予定メニューの試食や、3年目を迎えた「池森そば」など、最需要期を迎える乾麺シーズンに向けた売場提案を充実させた。三田製麺所監修のスープ付「激辛灼熱つけ麺」(石丸製麺)、もちもち食感の太麺が特長の須崎屋謹製「手延素麺上村久人250g」などの新商品も紹介した。
そのほか、乾物では大容量パックの「とろろ昆布」(前島食品)、「肉厚で大振りなコリコリ食感のきくらげ」(まるほ食品)、長崎県五島列島福江島産の「芽ひじき」など、アクセスならではの特長ある製品群も注目を集めた。
重点カテゴリーと位置付ける菓子・酒類の提案も強化。菓子ではイカの真空フライスナック「イカの誘惑」(医食道源)、「コーンスナック鶏ガラ醤油味」(NIS)などの専売商品のほか、全国各地のご当地パンや銘菓を集めた店頭企画を紹介した。酒類では、女性層に人気の「チル酒」を軸に菓子と連動した企画提案や、新容器の缶入り生酒などを紹介した。
チルドでは、ロッテ「生チョコパイ」に続くフローズンチルド商品として、贅沢なクリーム感が特長の「生雪見だいふく」を紹介。ワンハンドのPBFやオーツ麦、機能性表示食品の飲料、シュレッドチーズなどの売場づくりを披露した。また駅弁企画では徹底した安全管理の取り組みをあらためてアピールした。
フローズンでは、商品・売場・販促の3つの軸でトレンドをふまえた提案活動を推進。共感を生む売場づくりをテーマに、従来のカテゴリー主体の売場構成から世代別価値観を意識した売場提案を披露した。新商品ではシノブフーズと共同開発した冷凍弁当やおにぎりをはじめレンジ調理の生パスタなどDelcyブランドの新商品も注目を集めた。
デリカでは、差別化につながる店内調理のご馳走おにぎり「てむすび」を実演で提案したほか、「米飯・寿司」「温惣菜」「ベーカリー・スイーツ」「CK」の各カテゴリーで、人手不足やロス対策などの課題解決につながるメニュー例を紹介した。
また、CK/PC向けの素材原料や調味料エキスなどの提案コーナーも新設。高騰するラードの代替となる「ラード感アップ調味料」(味の素)、品質向上と作業性を両立した「ハンディブロス」(マルハチ村松)など、惣菜工場向けの提案が注目を集めていた。
そのほか、ノンフーズや北海道・沖縄物産、離島プロジェクト、リテールソリューション、情報卸など各コーナーの提案を充実。オリジナル企画の新商品グランプリの試食投票も行われた。なお、西日本会場(インテックス大阪)は25~26日に開催。