7.2 C
Tokyo
5.9 C
Osaka
2025 / 11 / 19 水曜日
English
流通・飲食物流キョクレイ 神戸に物流センター 西日本初の拠点
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

キョクレイ 神戸に物流センター 西日本初の拠点

ニチレイグループの低温物流会社で、果汁や乳製品を扱うキョクレイ(本社・横浜市)は15日、神戸市東灘区に神戸六甲物流センターを開いた。投資額は92億5千万円。新センターは大黒、本牧、中井(いずれも神奈川県)に続く同社4番目の拠点で、西日本では初となる。

収容能力はフローズン1万429t、チルド1万901t、フローズン/チルド6千361tの合計2万7千691tで、全社13万9千tのうち約2割となる。

コンテナバースは12基を備え、倉庫内にはシャトルが自動で商品を運ぶ水平搬送ラックを導入し、作業効率と保管効率の向上を図る。また、細かい温度調整に対応した検品室や約100パレットを同時に解凍できる解凍室を備え、飲料メーカーなどの顧客に向けワンストップサービスを提供する。解凍室には冷却設備から排出された熱量を再利用するという、業界初のサステナブルな設備を導入している。

今回、センターを建設した六甲アイランドは神戸港から約15kmに位置し、近隣にはニチレイ・ロジスティクス関西の六甲アイランドDCがある。今後、大阪湾岸道路の整備も予定されており、西日本へのアクセス向上が期待できる。

庫内の設備について説明する堀内博文社長(キョクレイ)
庫内の設備について説明する堀内博文社長(キョクレイ)

堀内博文社長の話 ニチレイグループは全国各地に保管の会社を持っているが、当社が他と違うのはドラム缶の果汁とチーズを中心とした乳製品の二つを軸とし、特化していること。グループの中でもユニークな存在である。扱う商品のほとんどが輸入品であり、保管だけでなく通関から加工、分析、配送までトータルのサービスでサポートしている。

西日本へ向けても東日本と同じレベルのサービスをという要望があり、今回のセンター開設でようやくそれが実現できる。東西でのリスク分散にもつながる。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点