Z世代向け「豆アイス」商品化へ フジッコが女子学生と意見交換 

フジッコは神戸発の産学連携の一環として神戸女子大学と協同で「豆アイス」の商品化を進めている。12月20日には福井正一社長ら役員が学校を訪問して学生たちの最終プレゼンテーションを聴講しながら試食をした。

開発中の「豆アイス」は、同社主力商品「おまめさん」の製造工程で生じる皮破れや割れ豆を利用して食品ロスを減らし、さらに若年層に豆の消費を促進することを目的としたもの。大学生の意見を取り入れた「Z世代がZ世代のために考えた、ちょっと高くてもついつい買いたくなる豆アイス」をつくり、24年中の販売を目指す。

福井社長は冒頭のあいさつのなかで「学生の皆さんにとってこの実践授業が勉強になっているだろうが、われわれも勉強させてもらっている。若い女性のアイデアや企画力を最大限に活用して、ぜひ商品化したい」など語った。

企画に参加した学生は社会福祉科、心理学科、健康スポーツ栄養科の1~4年生17人。4つのグループに分かれて、立案から企画までの工程を学びながら「豆アイス」の商品化にチャレンジした。

最終プレゼンではそれぞれのチームが、ターゲット層や購買動機、味わいやネーミング、パッケージを採用した経緯、発売後のプロモーション計画などを発表。役員からはプレゼンへの感想やZ世代の感性や興味について質問が上がった。