フジッコは南極地域観測隊に、同社の「手づくりカスピ海ヨーグルト種菌セット」など自社製品50品目を贈った。
観測隊ではこれまで、ヨーグルトを持ち込んで賞味期限内に食べ切るか、持ち込んだものを種菌としてヨーグルトを作っていた。一般的なヨーグルトに含まれる菌は発酵温度が40℃と高く、温度調整に手間と電力を必要とする。
一方、「カスピ海ヨーグルト」に含まれるクレモリス菌は20~30℃で発酵が可能なため、基地内でも常温保存できる牛乳と冷凍保管した牛乳を使い大量に手造りができ、さらにできたヨーグルトを種として活用することもできる。
フジッコが観測隊から整腸の相談を受けたことがきっかけで、寄贈が実現した。同観測隊は1956年から南極観測を続けており、今年は第65次観測隊が11月24日に出国した。