大手ビート糖メーカーの日本甜菜製糖は12月8日、家庭用パン酵母「北海道ドライイースト 旨パン職人」=写真=の販売を開始した。商品は、チャック付スタンドパウチ袋(真空包装)の100g入(税別540円/袋)と500g入り(税別1,300円/袋)の2種。今年6月から立ち上げた「日本甜菜製糖オンラインショップ」通じ、全国に向け発売している。
「旨パン職人」は、あらかじめお湯に浸して酵母を活性化させる“予備発酵”が不要なインスタントタイプのドライイースト。小麦粉に直接混ぜて使用でき、市販のホームベーカリーでタイマーを使った製パンにも適している。イースト臭が少なく小麦本来の香りが際立つほか、雑味が少ないほのかな甘みやもちもち感のある美味しいパンに焼き上がる。
同社食品販売部・千葉直樹次長は「当社がこれまで販売してきた『とかち野酵母』は、比較的糖配合の高い生地のパン作りに適している。『旨パン職人』は食パンやベーグル、バゲットなど無糖・抵糖パン作りに最適で、これまでにないタイプの国産(北海道産)ドライイーストとして品揃えの拡充を図った」としている。
「旨パン職人」は同社・清水バイオ工場(北海道上川郡清水町)で生産。ドライイースト培養・製造には、製糖工程の副産物であるてん菜糖蜜も使用される。「製品名は社内公募の中から決めた。『日本のパン作りは、国産のイーストで』をコンセプトに、家庭用はもちろんリテールベーカリーでのご利用を開拓したい」(千葉次長)と力を込めた。