10.6 C
Tokyo
7.9 C
Osaka
2025 / 11 / 04 火曜日
English
逆光線(コラム)熊騒動に思う
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

熊騒動に思う

この秋は全国的に熊の出没が報道されている。安全のための駆除活動に対し、「熊が可哀そう」と非難する声もあるそうで呆れた。まず、そうした声を上げる人の想像力の欠如に驚かされる。加えて、対岸の火事を決め込んでいる言に違いないのに、いちいち報道するのも如何なものか。

▼熊による獣害と云えば、「羆嵐」(吉村昭、新潮文庫)。大正時代、北海道の小さな集落に現れたヒグマが次々に民家を襲撃して6人と胎児を殺害し、女性についてはほとんど食べてしまったという実録小説。

▼応援を仰いだ警官も銃砲を持った村人も役に立たず、最後は荒くれ者で村の除け者だったマタギが討ち取る。最後に除け者が村を救ったというのは文化人類学の教科書のようだが件の方々にはぜひ読んでいただきたいものだ。

▼熊はひとたび人と交差するようになると、火も音も恐れない上、異常に執念深いそうだ。怖いのは熊だけではない。食品業界では価格改定で一息ついたが問題は山積している。こちらは対岸の火事ではない。食品業界挙げて2024年に向け解決しなければならない。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点