19.2 C
Tokyo
17.9 C
Osaka
2025 / 11 / 17 月曜日
English
その他企業活動味の素 米国・遺伝子治療薬会社を買収
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

味の素 米国・遺伝子治療薬会社を買収

味の素は13日、遺伝子治療薬を受託製造する米Forge Biologics Holdings, LLC(社長兼CEO:Timothy J. Miller、本社・米国オハイオ州)の全持分を約554百万米ドル(約828億円)で買収した。連結子会社である味の素北米ホールディングス社を通じて行われた。

遺伝子治療とは、体内の遺伝子を修正・追加すること。病気の原因となる遺伝子異常を治療する医療技術のことで、既存の治療法では十分に治療できない遺伝性の疾患を対象としている。

Forge社は、遺伝子治療薬製造バリューチェーン上の2つの要所であるAAV製造とプラスミドDNAの製造能力をもつ遺伝子治療薬CDMOであり、また高純度・高収率のAAVベクター生産技術を持っている。

味の素はヘルスケア領域では、アミノ酸および低分子医薬CDMO(受託製造)既存事業の確実な成長に加えて、核酸医薬・バイオ医薬品の受託製造事業や再生医療・抗体用培地、メディカルフード事業などによる成長加速を見込んでおり、さらに中長期的な視点から、先端モダリティーにおける成長の布石として遺伝子治療薬CDMOを次世代の戦略事業の一つとして位置付けている。

両社は13日にオンラインで記者会見し、藤江太郎社長は「アミノサイエンスで人・社会・地球のWell-beingに貢献することを目指しており、ASVにおいて『経済価値』としてアミノサイエンスの進化を通してヘルスケア領域での成長を加速。『社会価値』では遺伝子治療の進化により希少疾病に苦しむ患者さんへの貢献を拡大する」と語った。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点