15 C
Tokyo
11.9 C
Osaka
2025 / 11 / 08 土曜日
English
トップニュースオタフクソース グループ300億円を達成 佐々木社長「グローバルに通用する商品を」
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

オタフクソース グループ300億円を達成 佐々木社長「グローバルに通用する商品を」

オタフクソースの23年9月期は売上高が前年比106.8%の265億1千900万円、経常利益78.6%の8億1千700万円で着地する見通し。前期は100周年の関連企画、主力品の生産体制強化、価格改定などに取り組み増収減益。グループの連結は売上高106.1%の303億7千万円、経常利益同82.1%の12億4千万円を見込み、グループの売上高が300億円を超えた。

佐々木孝富社長は17日にANAクラウンプラザホテル広島で開いた近況報告会で今期のテーマとして「共感と実践」を掲げ、「課題に対し一つの部門ではなく横の連携、さらに社内だけでなく産官学民で連携することが大事。これまでも行ってきたが、より意識を集中し取り組む。個々と組織のレベルを上げることで、さらに新しい価値を生み出せる」と述べた。

具体的には、社員による店頭のデモ販売や新型キャラバンカーの導入により消費者と積極的なコミュニケーションを図りながら、生産面では主力品「お好みソース」の生産ラインに新たな設備を導入。また、関東市場でのお好み焼、焼そば、たこ焼のさらなる普及に注力する。

海外市場に向けては経営資源を積極的に投入し、欧州の拠点開設、マレーシアの新工場稼働などを予定。BPRについては業務プロセスの品質向上や組織横断の業務などに継続的に取り組む。

今期はオタフクソースが104.6%の277億5千万円、経常利益12億2千万円、グループ連結では売上高が105.8%の321億4千万円、経常利益20億1千万円を目標とする。

なお、今後の投資計画について、日光工場は生産能力を増強するため2棟のうち1棟を建て替える。投資額は約30億円。今月にも着工するマレーシアの新工場は新たに13億円程度を投じる。グループのナカガワも新工場の建設を予定している。

佐々木社長の話 「お好みソース」「こだわりセット」はさらなるブラッシュアップを予定している。お好み焼、焼そば、たこ焼の普及は関東ではまだ道半ばだと考える。酢はフリーズドライやレトルトなど新しい研究を進めている。また、日本の発想で考えた環境対応や製品仕様ではなく、グローバルな目線で通用する商品を国内でも製造できる体制にもっていきたい。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点