UCC上島珈琲はレギュラーコーヒーのプレミアムブランド「UCC GOLD SPECIAL PREMIUM」シリーズのCMキャラクターに星野源さんに加えて新たにバカリズムさんを起用してブランドコンセプトである「発見のあるコーヒー」を知らしめていく。
星野源さんは2021年から「COFFEE CREATION」プロジェクトのアンバサダーを務め、コーヒーの新しい楽しみ方を自ら体験して発信。今回、実際に親交があるバカリズムさんを加えてその発信を強化していく。
バカリズムさんの起用理由について、10月2日、新CM発表会後、囲み取材に応じた伊藤佳世マーケティング本部嗜好品マーケティング部部長は「今回のコミュニケーションは、『COFFEE CREATION』の活動を通じてコーヒーやUCCのよさを知っていただいた星野さんが、今度はバカリズムさんにその魅力をお伝えすることで『発見のあるコーヒー』をどんどん広めていく」と語る。
新CMはセリフを用意せず、すべてアドリブの一発撮りで行われた。
その理由について「お二人の率直な感想やリアクションを大事にし、まさに“発見”の瞬間をお届けすることにかなり注力した」と説明する。
あえて余韻を残した点も特徴。これにより引っかかりを作り、フルバージョンが見られるWEBサイトへ誘導していく。
売り場でも星野さんとバカリズムさんのビジュアルを展開し、CMとの連動を図る。店頭での飲み比べの試飲イベントも検討している。
商品の面でも、ブランド強化を図っている。
9月1日からは、季節限定ブレンドの「アップルベル」を投入。「反響も良く、配荷も目標通り進んでいる」と語る。
数量限定のアソートパックにも「アップルベル」は入っており、星野さんが「アップルベル」を飲んだ感想もリーフレットに書かれている。「星野さんの感想を読みながら、実際にコーヒーを楽しんでいただきたい」という。
カテゴリー領域も拡大し、9月4日には紙パックの飲料製品「UCC GOLD SPECIAL PREMIUM ナッツビート 無糖 1000ml」と「同 フルーティウェーブ 無糖 1000ml」を新発売した。
初動の状況については「配荷が進んでおり、これから回転が見えてくる。なかなか無かった切り口の商品のため、新しい提案として手応えを感じている」と述べる。
同社の調べによると、家庭用レギュラーコーヒー市場は拡大傾向にある。
なかでも高単価なプレミアムコーヒーの市場構成比が年々伸長傾向にある。今年も引き続き拡大傾向にあり、年間を通じてプレミアムコーヒーの構成比は前年を上回る見通し。
コーヒーの楽しみ方が多様化し、家庭内でもスペシャルティコーヒーが飲まれる傾向を受けて昨年発売されたのが「UCC GOLD SPECIAL PREMIUM」シリーズ。
同シリーズは、コク、苦み、酸味といった従来の指標だけでなく、コーヒーの奥にある特別な香りや味わいを“発見”できるコーヒーに仕立てられている。
これを実現したのは、同社が長年かけて培った技術力にある。
長年蓄積されたブレンドデータに基づいた、独自のブレンドシミュレーションを使ったブレンド技術と、産地や銘柄ごとに適した焙煎をする単品焙煎のロースティング技術により、新しい切り口のコーヒーの販売に漕ぎつけた。
サステナビリティにも配慮。同シリーズ全ラインアップでサステナブルに調達されたコーヒー豆を50%以上使用。持続可能なコーヒー産業の取り組みにも貢献している。