平和堂 売場150坪、小商圏対応の新業態「フレンドマートスマート」

平和堂は9月28日、小商圏対応の新業態「フレンドマートスマート」の1号店「茨木サニータウン店」を大阪府茨木市に新規開設した。直営の初年度年商は5.2億円。3年後に5.5億円に引き上げる。また、同業態は基本売場面積を150坪(約500㎡)型とし、今後は広い土地の確保が難しい都市部や人口の少ない郊外でも出店できる業態として、まずは3年間で居抜き含めて10店舗の出店を目指す。

同店は、小高い丘の中腹にある1970年代に開設されたニュータウンの中にある。高齢世帯が多いが、新たに開発された地区もあり、ニューファミリー層の新規居住者も多く、人口は増加傾向にある。同店が開設する以前は、22年9月末までスーパーの「ツジトミ」が営業していたが、閉店に伴い、同社が開設。同店の2㎞商圏内には競合スーパーがない限定された特徴ある商圏だ。

新業態の同店の特徴は徹底したローコストオペレーションにある。今年5月末から本格的に稼働した新デリカセンターを最大限活用し、鮮魚と精肉は100%センター加工商品で、デリカは一部店内加工し、フライやバーガーなど「店内できたて」を訴求する。

加工商品は、冷凍食品は強化するも、ドライ・チルドの各商品群の基本的な考えは、NBは上位1~2位までのブランドとPBに絞った。

店舗の商品数は、同社の一般的な300坪型は7千500~8千だが、同店は5千とした。また価格はEDLP化を進め、チラシによる特売商品の品出しなどの作業をなくす。

また、レジは有人レジをなくしすべてセルフレジとし、省スペース化も図った。正社員は300坪型は8~10人だが、同店は3人。従業員はデリカ担当と、品出しとレジの2つのグループに分けて対応していく。