コーヒー成分で認知改善効果 ダイドードリンコが筑波大と共同研究

ダイドードリンコはこのほど、筑波大学との共同研究でコーヒー由来成分「トリゴネリン」(TG)のマウスでの認知機能改善効果を発見したと公表した。同社は同研究成果を経て、引き続き「商品付加価値の持続的向上や科学的根拠に基づいた信頼性の高い商品づくりを見据え、事業の基盤となる研究、開発を進めていく」としている。

両者は21年から「トリゴネリン」の認知機能改善効果に関する共同研究を実施しており、このたび、老化促進マウスにおける空間学習および記憶の改善効果を見いだした。また、同効果は脳の神経炎症の予防や神経伝達物質レベルの回復によって生じることが示唆され、同研究成果は、科学誌「ジェロサイエンス」に掲載された。

今後の展開については、同研究で加齢に伴う空間学習記憶障害のTGによる予防改善効果がマウスで明らかになったことから「ヒトにおけるTGの効果を確認するため、トリゴネリン強化コーヒーを試作し、ヒト介入試験を実施する予定」としている。