セブンプレミアム、V字回復 松竹梅マーティングと安心価格の表示が奏功

 セブン&アイグループのプライベートブランド (PB)「セブンプレミアム」は、昨年8月以降は売上げを伸ばし続けV字回復の勢いが継続している。

 2021年度に頭打ちになったのを契機に各商品の見直しを図ったことが奏功した。

 青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長は9月20日の発表会で、「“NBの売れ筋商品と同等、あるいはそれ以下の価格でそれ以上の品質”が『セブンプレミアム』スタート時のコンセプト。これに沿って、もう一度、一品一品を見直して、きちんと質を高めていくリニューアルを重ねた」と振り返る。

 リニューアルに加えて、1つのカテゴリーで価格帯を松(高価格=上質)・竹(中価格=日常)・梅(低価格=経済性)の3つに分類する「松・竹・梅」を強調したマーケティングや「安心価格」のPOP表示がV字回復に貢献した。

 「セブンプレミアム」は昨年8月、価格優位性の高い計115アイテムに「安心価格」POPを表示して集中展開を開始した。

 「安心価格」訴求商品については「月を追うごとに売上げが上がり、結果として『セブンプレミアム』の販売が大きく回復した」という。

 直近も好調に推移。
 「8月以降も売上を伸ばし続け、今年、『セブンプレミアム』の数字を大きく伸ばすことができると考えている」と述べる。