03年が1千481億円、05年が643億円、そして今年の試算が870億円。阪神タイガース優勝による関西への経済効果である。今年は03年と同じ18年ぶりの優勝であったこと、さらに昨今の物価高も加味すればもう少し高い額でも良さそうだが。
▼それでも、優勝翌日には阪神梅田本店のセールに多くの人が訪れ、大阪府の吉村洋文知事は優勝パレードの実施に言及。さらに、パ・リーグ3連覇が間近のオリックスバファローズとの日本シリーズが実現すれば関西の街が熱気に包まれることは想像に難くない。
▼球団初となるシーズン2度の二ケタ連勝、セ・リーグ全球団への勝ち越しなど、圧倒的な強さを目の当たりにすると少々気は早いかもしれないがセ・リーグ連覇への期待も高まる。もしバファローズのように3連覇ともなれば3年目は万博開催の2025年だ。
▼開催まで2年を切り、パビリオン建設の遅れが伝えられるなど何かと懸念材料の多い大阪・関西万博。今年のタイガースのように大きな不安を抱えることなく、残りの日々をまっすぐ進んでいければ良いが。