業務用冷凍食品が主力の日東ベストは秋の新商品「ジョイグルメ(JG)鉄板焼ビーフハンバーグ」で販路拡大を図る。
渡邉昭秀取締役常務執行役員営業本部長は9月4日に開いたメディア向け試食会で「(新商品を製造する)山形工場の火災からまもなく1年、やっとビーフハンバーグを復活できた」と述べ、「他社には同種製品でボイルタイプが少ない。この商品を目玉に新たな販路の開拓にも力を入れていく」と意欲を示した。
同社のハンバーグ製品には「JGハンバーグヴィアンド」シリーズがあるが、今回は新たな原料を採用しビーフ100%の新商品として開発。生パティを鉄板で焼いて肉汁を閉じ込め、ほぐれ感・焼き立て感を再現、食べると肉汁があふれる柔らかいハンバーグに仕上げた。容量はユーザーの店舗に合わせて選びやすい3規格(100g・130g・160g)。
山形工場のハンバーグ製造ラインは、昨年10月に火災が発生した後、設備の入れ替えや試運転を経て7月に完全復旧した。あわせて新商品を発売。得意先に向けた営業提案を進めており、単価は高めながら反応は上々だという。
秋冬向けには他に「JG花椒香る旨辛豚焼肉」「JG牛タンスモーク(スライス)」「JGかつおだしの醤油焼うどん」など完成度の高い商品や、汎用性にすぐれた「いろいろ使えるロースカツ」を取り揃え、売上増を目指す。