名前みたい? 新商品「鮭ひろし」です。 三島食品

三島食品は混ぜご飯の素「鮭ひろし」を新たに発売した。同社は21年春に広島菜を原料にした「ひろし」を発売。看板商品「ゆかり」を含む“ふりかけ三姉妹”に続く、初の“男性名”商品として発売前から話題を集めた。

「ひろし」は発売から1か月余りで年間目標をクリア。その後、原料の調達が追いつかず、秋が過ぎるまで出荷調整を余儀なくされるほどの勢いで、初年度の販売額は当初見込みの8倍となる4億円を超えた。当初の目的であった広島菜の知名度向上にも貢献し、広島市が認定する令和4年度の「ザ・ひろしまブランド」に選ばれた。

そして今回、相性の良い鮭と合わせた新商品を投入。見た目も鮮やかで、弁当にも映える。さらに注目されるのが、その名前だ。例えば「ゆかり」の場合は「ゆかり梅入り」「ゆかりしょうが入り」というように、ブランド名の後に素材をうたっていた。

それに対しこの商品は『鮭』を頭に置いたことで苗字のようになり、声に出してみると誰かのフルネームにも聞こえる。

なお、今上期(1-6月)の市販用商品は前年比103.7%と好調に推移。

同社ではふりかけの調味料提案の一環として、生鮮売場などでの展開を進めており、米飯以外に使われるケースが増えたことで、特に大袋が好調という。佐伯俊彦マネジャーは「メニュー提案をさらに強化し、買上点数のアップにつなげたい」としている。