鳥越製粉(本社・福岡市博多区、鳥越徹社長)は7月20日、福岡市中央区のKKRホテル福岡で「2023食品経営センター 経営者セミナー」を開催し、主要取引先など多数が出席した。
鳥越社長のあいさつの後、講演ではBMOの桐谷美穂氏が「マーケティング&販売方法セミナー」の演題で講演。鳥越製粉研究開発部が「SDGsに対応した商品開発」のテーマでSDGsで掲げる17の目標を実現するための食品業界とのつながり、および同社商品や具体的な取り組みについて紹介した。
鳥越社長のあいさつ
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で一昨年と昨年はオンラインで同セミナーを開催したが、今回ようやく皆さま方とセミナーを通じて直接お会いできる機会を持てたことを大変うれしく思っている。
コロナウイルスが第5類に移行したことをきっかけに経済活動も回復傾向にある一方で、原材料やエネルギーの高騰が続き、人手不足の問題もより深刻化している。さらに緊急雇用安定助成金の終了やゼロゼロ融資の返済開始で資金繰りの厳しい企業の経営悪化が顕在化してきている。私たち食品業界は日本における食料の安定供給を使命とし、自社の強みを最大限に生かし利益を生み出しこの難局を乗り越えていかなければならない。今回のセミナーが本日出席されている皆さま方にとって有意義なものとなってくれることを祈念したい。
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なお、今回紹介した鳥越製粉の商品や取り組みは次の通り。
【SDGs目標2】内麦小麦粉さちかおりのレトロバゲット、米粉蒸しパン、内麦粉どら焼き【SDGs目標3】ウルマシリーズ(内製化)穀物パン、モチ麦製品、ミックス使用低糖質菓子・麺製品【SDGs目標4】食品経営センター・パン学校、販売員研修の開催、技術員による社内教育の講師派遣【SDGs目標6】麺のゆでにおいて湯の濁りの少ない打ち粉(加工澱粉SM-500)【SDGs目標11】地産品活用商品の提案(特産品利用)、国産パン用小麦粉(さちかおり)【SDGs目標12】賞味期限延長の取り組み、食品の有効活用(焙煎ふすまファイン、ファイバーファイト)、P-84クイックダッチミックス【SDGs目標13】耕作地保全のための内麦使用の拡大(パン・麺・菓子用内麦粉の紹介)【SDGs目標17】産官学連携での内麦粉使用パン、食品経営センターでのパートナーシップ活性化など。