1千尺超の冷食売場 菓子やデリカも独自企画 日本アクセス西日本フードコンベンション

日本アクセスは「西日本 秋季フードコンベンション」を7月20、21の両日、インテックス大阪で開催。550社が出展し、約7千100人が来場した。出展社の内訳はドライ135、菓子43、アイスクリーム22、冷凍食品58、和日配79、洋日配63、乳製品15、生鮮デリカ124。新規メーカーは30社を超えた。

乾物乾麺からチルド、フローズン、生鮮、業務用まで温度帯や業態ごとに様々な企画提案を展開。このうち、近畿商品・営業推進部によるフローズンマーケットのコーナーでは、家庭用冷食から業務用、冷凍生鮮品まで約2千種類の商品を集め、リーチインと平台で1千尺以上の売場を再現した。冷凍農産や水産はカットなど加工したものから、1kgを超える大容量のものまで幅広く揃えた。

家庭用冷食は寿司、コナモン、おつまみ、外食専門店、空弁、ベーカリーといったカテゴリーやテーマに沿った売場を提案。さらに、黒豚餃子や梅が枝餅の九州、たこ焼や京野菜の近畿というように地域ごとのコーナーも設けた。

同じく西日本独自の「菓子マルシェ」ブースでは、卵不足の影響を受けにくい、パン横売場向けの商品を集めて紹介。くずもち、わらびもち、羊羹などの和菓子、米粉パンや焼菓子などを並べた。担当者は「ういろうや最中は二ケタ伸長しており、今後が期待される」と話していた。

近畿の生鮮・デリカコーナーでは、ひな祭りや節分の“ハレの日”、鮭や鶏肉の“塩麹”、たこ焼や串かつの“大阪”などテーマに沿った「ワンプレートごはん」、フルーツを乗せたりクリームを挟んだりした「ドーナツ」にスポットを当てて商品を提案した。

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商品統括・マーケティング管掌の淵之上明生執行役員は会見で次の通り述べた。

コロナ対策の緩和で人が動き出し、旅行や購買意欲の高まりが見られる。価格訴求だけではなく高付加価値商品のシェアも高まり、二極化が進んでいる。

その中で他社にはできない、日本アクセスならではのビジネスモデルを作るべく、常に変革と挑戦に挑む。この展示会でも全温度帯にわたってテーマブース、新商品グランプリ企画など、数々の提案を行っている。