各地から“ブラック”ラーメン続々 発祥店が監修、ご当地の味追求 寿がきや食品

寿がきや食品は7月24日から、カップ麺の新商品「ますや本店監修 郡山ブラックラーメン」(標準小売価格税抜274円)を発売する。

「郡山ブラック」は、「喜多方ラーメン」や「白河ラーメン」と並び福島県の三大ラーメンに数えられるご当地麺で、旨みの強い濃口醤油を使用した黒いスープが特徴。昨年、自社レシピで初投入したが、今回は「郡山ブラック」発祥といわれる「ますや本店」(旧ますや食堂)が監修に当たり、よりご当地に密着した味づくりを図った。

新商品は豚ガラをベースに、旨味の強い福島県産「キンタカサゴ特級醤油」を使用。ネギ油と魚介の旨みを合わせ、黒く濃い色ながら、マイルドであっさりとした懐かしい味わいのスープに仕上げた。麺は、コシがあり歯切れのよいノンフライ中太麺。やくみは、チャーシュー、ナルト、ネギを入れている。

寿がきや食品では、オリジナルカップ麺の展開施策の一つとして、よりニッチなご当地メニューの発掘を進めており、「郡山ブラック」もそのコンセプトに基づくもの。近年“ブラック”を冠するご当地ラーメンは全国各地にあるが、同社商品としては「富山ブラックラーメン」が定番に成長。それに続くブラック第2弾として「郡山」を昨年投入した。

さらに今年5月には、滋賀県のご当地ラーメン「滋賀湖国ブラックラーメン」を商品化するなど、品揃えの差別化を推し進めている。