15.7 C
Tokyo
16.9 C
Osaka
2025 / 11 / 11 火曜日
English
加工食品冷凍食品マルハニチロ秋季新商品 家庭用・個食&簡便を追求 業務用・調理の負担軽減
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

マルハニチロ秋季新商品 家庭用・個食&簡便を追求 業務用・調理の負担軽減

マルハニチロは、2023年秋季新商品として、家庭用商品は個食と簡便をテーマにラインアップを強化し、業務用冷凍食品は人手不足の調理現場をサポートする新シリーズなどを立ち上げる。

都内で発表会を開き、半澤貞彦代表取締役副社長執行役員は「23年度は中期経営計画『海といのちの未来をつくる MNV2024』の2年目にあたる。今秋はライフステージや食シーンに配慮した様々な新商品を取り揃えた」とあいさつ。

家庭用商品は若宮靖史常務執行役員が説明。「お客様に選んでいただける価値を提供できるよう、『個食への対応』と『健康への取り組み』をテーマに開発した」などとした。うち冷凍食品部門は、好調なラーメン類をさらに拡大するため、人気店とのコラボ第2弾「麺魚 鯛だしらーめん」を投入。東京で話題の店舗と組み、鯛の旨みが凝縮された特製スープを再現した。なお今回より「あじわいのれん」シリーズと銘打ち、既存の「えびそば一幻」と2品体制で訴求する。また、昨年秋から広島工場の火災で休売していた焼売類の中から「新中華街『あら挽き肉しゅうまい』」を復活発売。あら挽き肉の食べ応えやなめらかな皮の食感にこだわった。

「新中華街『あら挽き肉しゅうまい』」(マルハニチロ)
「新中華街『あら挽き肉しゅうまい』」(マルハニチロ)

加工食品部門では、缶詰の「どん帳」シリーズに「さば照焼き」を追加。旬の国産さばをこだわりの2段焼き製法で香ばしく仕上げた。すりみ食品の「こだわり魚種」シリーズは魚種と産地が訴求ポイント。今回の新商品「北海道産鮭を使ったお魚ソーセージ」も本来の旨みと風味を存分に味わえる。

業務用冷凍食品について、安田大助常務執行役員は「コロナ5類移行で外食・行楽・レジャーなどの需要が顕著に回復しているが、人手不足で調理現場の負担が増している。こうした状況をフォローできるようなラインアップを目指した」。

「出来たてキッチン『芋がごろっと!肉じゃが』」(マルハニチロ)
「出来たてキッチン『芋がごろっと!肉じゃが』」(マルハニチロ)

新たに“簡便調理&おいしい”をコンセプトにした「出来たてキッチン」シリーズを発売する。「芋がごろっと!肉じゃが」「ごろごろ具材の筑前煮」など4品。袋に下ごしらえした素材と調味液をセットし、最終の加熱調理だけで出来たて感のあるメニューが用意できる。また拡大傾向にある麺カテゴリーに「食感自慢!太麺焼きナポリタン」をラインアップ。女性や若年層をターゲットに、トレンドとなっているレトロな純喫茶のナポリタンをイメージした。こちらも袋ごと加熱調理できる。

一方、介護食分野で3年ぶりの新シリーズ「ひとさじのチカラ」を立ち上げた。開発に際しては病院施設のユーザーに困りごとを徹底的にヒアリング。均質でなめらかな物性、しっかりした味わい、少量高栄養などを実現した。メニューは「かぼちゃの含め煮ペースト」など8種類。UDF区分は「かまなくてよい」。

新商品の年間販売目標は、加工食品ユニットは16品で32億円、食材流通ユニットは17品で9億円。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点