マルハニチロ秋季新商品 家庭用・個食&簡便を追求 業務用・調理の負担軽減

マルハニチロは、2023年秋季新商品として、家庭用商品は個食と簡便をテーマにラインアップを強化し、業務用冷凍食品は人手不足の調理現場をサポートする新シリーズなどを立ち上げる。

都内で発表会を開き、半澤貞彦代表取締役副社長執行役員は「23年度は中期経営計画『海といのちの未来をつくる MNV2024』の2年目にあたる。今秋はライフステージや食シーンに配慮した様々な新商品を取り揃えた」とあいさつ。

家庭用商品は若宮靖史常務執行役員が説明。「お客様に選んでいただける価値を提供できるよう、『個食への対応』と『健康への取り組み』をテーマに開発した」などとした。うち冷凍食品部門は、好調なラーメン類をさらに拡大するため、人気店とのコラボ第2弾「麺魚 鯛だしらーめん」を投入。東京で話題の店舗と組み、鯛の旨みが凝縮された特製スープを再現した。なお今回より「あじわいのれん」シリーズと銘打ち、既存の「えびそば一幻」と2品体制で訴求する。また、昨年秋から広島工場の火災で休売していた焼売類の中から「新中華街『あら挽き肉しゅうまい』」を復活発売。あら挽き肉の食べ応えやなめらかな皮の食感にこだわった。

「新中華街『あら挽き肉しゅうまい』」(マルハニチロ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「新中華街『あら挽き肉しゅうまい』」(マルハニチロ)

加工食品部門では、缶詰の「どん帳」シリーズに「さば照焼き」を追加。旬の国産さばをこだわりの2段焼き製法で香ばしく仕上げた。すりみ食品の「こだわり魚種」シリーズは魚種と産地が訴求ポイント。今回の新商品「北海道産鮭を使ったお魚ソーセージ」も本来の旨みと風味を存分に味わえる。

業務用冷凍食品について、安田大助常務執行役員は「コロナ5類移行で外食・行楽・レジャーなどの需要が顕著に回復しているが、人手不足で調理現場の負担が増している。こうした状況をフォローできるようなラインアップを目指した」。

「出来たてキッチン『芋がごろっと!肉じゃが』」(マルハニチロ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「出来たてキッチン『芋がごろっと!肉じゃが』」(マルハニチロ)

新たに“簡便調理&おいしい”をコンセプトにした「出来たてキッチン」シリーズを発売する。「芋がごろっと!肉じゃが」「ごろごろ具材の筑前煮」など4品。袋に下ごしらえした素材と調味液をセットし、最終の加熱調理だけで出来たて感のあるメニューが用意できる。また拡大傾向にある麺カテゴリーに「食感自慢!太麺焼きナポリタン」をラインアップ。女性や若年層をターゲットに、トレンドとなっているレトロな純喫茶のナポリタンをイメージした。こちらも袋ごと加熱調理できる。

一方、介護食分野で3年ぶりの新シリーズ「ひとさじのチカラ」を立ち上げた。開発に際しては病院施設のユーザーに困りごとを徹底的にヒアリング。均質でなめらかな物性、しっかりした味わい、少量高栄養などを実現した。メニューは「かぼちゃの含め煮ペースト」など8種類。UDF区分は「かまなくてよい」。

新商品の年間販売目標は、加工食品ユニットは16品で32億円、食材流通ユニットは17品で9億円。

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