国分首都圏、国分関信越、国分フードクリエイト共催による国分グループ展示会が6月27~28日に東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で開かれた。出展メーカー数は309社(グロサリー206社、低温103社)。小売業や卸売業、外食関係者など2日間で2千500人規模の来場を見込んでいる。アフターコロナに移行し、新たな生活様式の定着やライフスタイル、トレンドが変化する中で、「新たな価値創造を国分と」をキーメッセージに、秋冬シーズンに向けた商品、売場提案を披露した。
首都圏・関信越エリア展示会(2F)では、ドライ・グロサリーを中心とした企画提案のほか、国分グループが進める常温と低温の融合、共創圏パートナーとの連携による価値提案の取り組みも目立った。
企画提案コーナーは「サステナブル」「子育て世帯への応援・情報発信」「発酵×テロワールによる新たなペアリング提案」「Z世代向けの商材や売場提案」「新たな健康提案」の5テーマを用意。今後のトレンドを踏まえ、新たな商品提案や売場づくりを披露した。
エリア提案コーナーでは首都圏、関信越の開発商品を中心に、国分グループのオリジナル商材を紹介した。
国分首都圏では、日本相撲協会公認の国技館焼鳥「鶏つくね」たれ味に続く第2弾として、芝田山親方監修の「ちゃんこ鍋つゆ」、高崎親方レシピ「骨太力士のにんにく味噌」を8月に発売予定。にんべん共同開発の「本枯れ鰹節で仕上げるだし茶飯の素」、山本食品「日本橋江戸そば」、東京の有名カレー店とコラボしたレトルトカレー、木村屋總本店監修の「小倉あんバター」など、オリジナルの開発商品が注目を集めていた。
国分関信越では、お酒と楽しむポテトチップス「KANPAIPOTATO」「そばのエキスパートさいとう夫婦が思いを込めた二八そば」「麺にまぜる、つゆにもなる革命パウダー」など人気の留型商材を紹介。手印商品では、まるせん米菓の「半熟・半生せんべい」シリーズ、エリアメーカーでは勅使川原精麦所(栃木県佐野市)の「オートミールロールオーツ」「栃木県産もち麦もち絹香」、竹原商店(茨城県石岡市)の万能辛味調味料など、地域の特長ある商材が注目を集めていた。
低温事業 冷凍・フロチル機能を活用 サステナブルデリカも注目
低温フレッシュデリカ事業展示会(3F)では、「マーケティング」「デイリー」「フローズン」「デリカ」「フレッシュ」「ロジスティクス」「メーカー」の7ゾーンで、国分フードクリエイトおよびグループ本社の低温フレッシュデリカ事業の取り組みを紹介した。
会場入口では、低温事業の活動指針として、得意先と一体で進めている「取組会議」の内容をパネルで紹介。得意先が目指す政策や課題を共有し、需要創造を目指すコンサルタント卸としての方向性を強くアピールした。
フローズンでは、冷凍技術ZEROKARAを活用した差別化商材の提案や、国分グループが強みとするフロチル機能を紹介。こんにゃくベースの次世代ヘルシーフード「ディーツ」や、新潟県魚沼市のゆのたに製造の「魚沼豆大福」(フロチル商品)、にんべん共同開発の「だし香る お惣菜」(五目ひじき煮、きんぴらごぼう)など、オリジナルの新商品も多数披露した。
また、ドライでの成功事例をきっかけに、日本相撲協会監修の「ちゃんこおでん」(具7種14品入り)を8月21日から発売。常温レトルト品だがデイリーの取り扱いで、秋冬のおでん売場での展開を予定している。
クリエイトブランドでは、人気の「ギリシャヨーグルト」「アーモンドミルク」などのライフスタイルドリンク、モランボン共同開発の「韓にゃんめん」など秋冬の新商品・リニューアル品を紹介した。
デリカゾーンでは、「サステナブルデリカ」をテーマに、国内原料を使用した「JAPANデリカ」「Z世代のデリカ」のメニューを提案。メーカーコーナーでは、キスコフーズをはじめ、デリカの取り組みメーカー14社が初出展し、多彩な取り組みを披露した。