世界ラーメン協会(WINA)によると、2022年1~12月の世界の即席麺総需要は1千212億食、前年比4.0%増と過去最高を更新した。市場はコロナ禍を経てベースアップしているが、最大消費国の中国・香港が2年ぶりに増加し、インドネシア、日本なども着実に伸ばした。
上位国/地域は表の通り。1位中国・香港は450億食超でシェア37%と断トツの存在。2位インドネシアもシェアは12%と高い。3位のベトナムは最も成長著しく、20年に29%増、21年に22%増と急伸した。22年は微減ながら高水準をキープ。インスタントラーメン発祥国の日本は3年連続で5位となった。
アジア勢が上位を占める中、6位にアメリカが51.5億食でランクイン。7位フィリピン、8位韓国、9位タイと続き、10位にブラジルが28.3億食で入った。欧州ではロシアが22.0億食、アフリカではナイジェリアが27.9億食と消費量が多い。
日清食品ホールディングスの決算資料によると、各国1人当たりの消費量は1位ベトナム85.3食(21年1位)、2位韓国76.5食(同2位)、3位タイ55.2食(同4位)、4位ネパール54.7食(同3位)、5位インドネシア51.9食(同5位)。日本は47.8食で6位に入っている。