フジの尾崎社長はオンラインで開いた決算会見で、最近の消費者動向について「賃上げがどこまで続くか分からないが、その恩恵に浴さない人が圧倒的多数だろう」と指摘。「商品もサービスも値上がりする中、どう自分の財布と折り合いをつけるかが、目下の暮らしの大きな課題だと思われる」と述べた。
一方で「3年間の抑圧された暮らしからある程度解放され、前向きな消費に走っている面もある。イベントなどの数字は、むしろ以前よりも良い。今後はモノを選びながら、あるいは場面を考えながら節約消費をするようになるのではないか」との考えを示した。
その上で小売業としては「いかに買上点数を落とさず商売を続けるか。そのための商品や売り方を考え、買物をして良かった、楽しかったと思われる空間を作っていかなければならない」と強調した。
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