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加工食品チルド札幌発 西山製麺〈後編〉 海外市場の飛躍を展望 市販用が業績けん引

札幌発 西山製麺〈後編〉 海外市場の飛躍を展望 市販用が業績けん引

札幌ラーメンとともに歩んできた西山製麺。地元を中心とした業務用市場に強みを持ちながら、近年は現地法人を通じた輸出と市販用商品強化で更なる成長を目指している。「これから海外市場は飛躍的に拡大する」「市販用でも業務用で培ったブランドイメージが生きている」と話す西山隆司社長に近況や展望を聞いた。

35か国・地域に輸出

将来を見据え、現在最も注力しているのが海外展開だ。北海道石狩港から冷凍コンテナで、主にドイツ・アメリカ・シンガポールの現地法人を通じて35か国・地域に出荷している。着実に伸長しており、輸出の販売構成比は約15%まで高まった。

海外市場に進出したのは1975年と早い。その後、85年頃からハワイや香港で開催される北海道物産展に出店し、本場の味わいを提供してきた。2000年頃からは、海外における札幌ラーメン店の開業を支援。本社のプレゼンルームに招き、専門店さながらの厨房設備で調理実習も行っている。

西山社長は「海外のラーメンブームはますます勢いを増している。市場は遠くないうちに今の100倍に成長するだろう。その中で当社も需要を掴んでいきたい」と描く夢は大きい。

背景には、自身が各国を視察して得た手応えに加え、あらゆる食文化に溶け込むラーメンの懐の深さを挙げる。例えばイタリアでは、日本風の味だけでなく“カルボナーララーメン”まであるという。また味噌ラーメンと醤油ラーメンは、スープ原料が植物性の大豆由来であることも強みと指摘。「将来的に現地の食文化と合わさった進化系のラーメンがどんどん生まれるはず」(西山社長)と展望する。

有名ラーメン店コラボ続々

「らーめん味楽」とコラボ(西山製麺)
「らーめん味楽」とコラボ(西山製麺)

22年12月期の売上高は39.3億円、前年比約16%増と拡大。主力の業務用(構成比約60%)が20年度を底に回復した効果を含むが成長をけん引しているのは市販用の大幅なラインアップ拡充だ。特に地元北海道で麺を卸しているラーメン店と積極的にコラボレーション。札幌の「すみれ」「狼スープ」「桑名」「北の武蔵(札幌ラーメン 武蔵)」「特一竜」、利尻島の「らーめん味楽」、栗沢町の「醤油屋本店」、北見の「ラーメン専門店カムイ」など錚々たる顔ぶれを矢継ぎ早に商品化し、従来は手薄だった本州のスーパーなどに採用されるケースも増えている。道内ではロングセラーの「西山ラーメン」(2人前・5人前)が一目置かれる存在。素材麺の激戦区でワンランク上に位置付けられている。

一方、同社製品は全国の量販店などで開催される「北海道フェア」での露出も増加。地元で親しまれる定番の味わいから有名店コラボまで多種多様なラーメンが飛ぶように売れるという。西山社長は「業務用で培ったブランドイメージが生きている」と手応えを話す。

今期の見通しは「23年度は売上高43.8億円、前年比約11%増を計画。第1四半期の滑り出しは上々だった。売場が広がった市販用をさらに伸ばしたい」と意欲をのぞかせる。

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