日本アクセス 冷凍物流の課題解決へ 「近畿フローズンマザー物流センター」が稼働

日本アクセスは3月下旬から、近畿エリアで冷凍マザー物流センターの稼働を開始した。

フローズン業界では手荷役による長時間作業が一般化しており、手作業・バラ積みによる長時間納品や、それに起因する納品車両の長時間待機が課題となっている。同社ではフローズン物流の課題解決に向けて一貫パレチゼーションを推進。昨年1月には関東エリアでフローズンマザー物流センターを新設し、パレット納品による物流の効率化・最適化を進めてきた。

関東フローズンマザーセンターでは、エリア内の仕入れ機能を集約し、生産・販売計画を共有。車両単位・パレット単位での発注と一貫パレチゼーション化により、荷降ろし時間は平均30分に短縮。作業生産性は3倍以上の効果が出ており、納品業務の効率化とそれに伴うCO2削減を実現している。

関東エリアに続き、新たに近畿エリアでの冷凍マザーセンターが稼働。今年度中には中部、東北、24年度には九州エリアでの拠点配備を進め、第8次中計期間中に全国6エリアでの拠点配備を予定している。冷凍マザーセンターをプラットフォームに、フローズン業界全体での一貫パレチゼーション化を進め、ドライバー不足や高齢化、長時間待機問題など冷凍物流の社会課題解決に貢献する。

▽所在地:大阪府大阪市此花区夢洲東1-2-12横浜冷凍夢洲物流センター内
▽対象拠点:近畿エリア内汎用センター10拠点およびTPLセンター2拠点に納品
▽稼働日:23年3月27日発注分、翌28日納品分から
▽センター長:宮里浩史氏