中部メイカン春季展示会 話題の「家康関連商品」や「昆虫食」も

中部メイカン(岐阜市、小寺仁康社長)は15日、名古屋中小企業振興会館(吹上ホール)で「2023年春季展示会」を開催した。今回は「新時代の食と健康を考える」をテーマに、今春夏のトレンドや新商品・注目商品などを紹介。当日の出展企業は、新規12社を含むメーカー158社(ドライ122社、チルド22社、酒類14社)。取引先関係者約300人を招待し、商談に花を咲かせた。

同社オリジナルコーナーでは、最新トレンドや今春夏に向けた季節商材などをラインアップ。大河ドラマで注目されている「家康関連商品」や地元愛知・岐阜のメーカーコーナー、昨今話題の「昆虫食」、夏場に向けて「全国の乾麺」や「まぜ麺関連商品」、猛暑対策に「凍らせておいしい」商材や「レモン関連商品」、行楽需要や物産展でも人気の高い「北海道」のご当地商品、根強いブームの「コリアンフード」などを取り揃えた。

また、「メイカンセレクション」ではプリンなどのチルドスイーツを中心に、「ヘルシーフーズ」コーナーでは「たんぱく質」や「糀・発酵」などをキーワードとする商品を集めた。日清食品の「完全メシ」も特設ブースを設けアピールした。

同社・小寺社長によると、23年3月期(単体)の着地は売上高が前年比1%減の112億円、営業利益は同約19%増、経常利益は同4.5%減となる見通し。

「売上については、主力のお客様がおおむね好調だったものの、閉店などによる減収分を新規獲得でカバーしきれなかった。営業利益は、値上げなどのタイミングで採算改善を進めた結果、前年比0.1%増。経常利益は、昨年はFC事業の休業補償が出た反動減で、特殊要因を除けば営業外で稼ぐ金額は着実に増えている」(小寺社長)。

外食事業は1店開業―1店閉店で期末トータル15店。特にたこ焼き業態が好調で、既存店前年比は二ケタ増の推移。運輸事業では、継続的に配送トラックの新規導入を行っているほか、物流の最適化やコストダウンを狙いに委託している4路線の自社化を順次進めているところ。配送センターは今後2~3年をめどに拡大し、西濃酒販などグループの取り扱い商品を集約したい考えだ。

来期の中部メイカン単体業績は、売上高が今期並みの112億円、経常利益は減益となる見通し。

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