イオンリテール東海カンパニーは24日から、地元名古屋市のブルワリー・ワイマーケットと中京大学の学生が協同開発したクラフトビール「若者に贈るエール」をイオン・イオンスタイル38店舗で限定販売している。
中京大学4年生の杉田一将さん、尾関太朗さんが卒業論文のためワイマーケットを取材する中で「若者のビール離れはもったいない」と若年層をターゲットにした新商品開発を提案した。大学内などでの試飲やアンケートを行い「苦味より、すっきりとした後味」に着目。ワイマーケットではこれを受けて、苦味が少なく酵母が楽しめるベルジャンウィットで仕込んだビールで、ほのかに桃のような香りが楽しめるニュージーランドの新種ホップ「ネクタロン」を使用したやわらかな口当たりで飲みやすさが特徴のクラフトビールを開発した。名前は200に上る候補の中から、若者を応援する意味も込めて「若者に贈るエール」を選んだ。
ワイマーケットの山本康弘社長は「若い世代のビール離れは感じていたが、ただ苦味を抑えたフルーツビールではビールを好きになってもらえない。ビールの苦味を残しながらかすかに桃のような香りがするホップを使用することでビールを好きになるきっかけになる」と話している。
またイオンリテールでは「クラフトビールが盛り上がりをみせていることを受けて、売場の拡大を進めていく」としている。