逆光線(コラム)輸出拡大へ着々

輸出拡大へ着々

ある調味料メーカーを取材した際、「輸出に力を入れている」という話を聞いた。醤油やみそなど調味料の輸出自体は珍しくないが、このメーカーでは商社に委託せず、社員自ら貿易実務を行う「直接貿易」に取り組んでいる。

▼ある社員が貿易実務検定A級に合格したのを契機に会社として「直接貿易チーム」を設置し、各部署からキーマンを集めた。例えば、管理本部は外貨建ての入金など決済関係、生産管理は物流、品質保証は各国のレギュレーションに対応する。

▼海外展開のシナリオを作り、5年以上の年月をかけて少しずつ輸出量を増やしていく計画。昨年は台湾に進出し代理店と取引が始まった。現在、台湾と香港へ輸出し、徐々にネットワークが広がり、取引量も増えている。

▼現状はシナリオのステップ2の段階で、核となる取引先を作り信頼関係を構築中。将来は現地に事務所を設置し、駐在員を置く構想もある。社長は「異なる部署のメンバーが集まり、チームを結成できただけでも意義がある」と話す。「何とも夢のある取り組みだ」と聞いていてワクワクした。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。