強まる節約 「オーケー近隣物件」人気

進学や就職、転勤で3月下旬は引っ越しのピークを迎える。転居先を選ぶ際、重要視する条件を調査したところ、1位に家賃や価格、2位に間取りや広さ、3位は立地。次点には、最寄り駅の路線や周辺環境が続く。

▼首都圏中心に「オーケー近隣物件」が流行っているという。オーケーは言わずもがな、関東圏に展開するディスカウントスーパーだ。徹底したコストカットにより高レベルのEDLPを実現している。あらゆる生活費が高騰するなか、毎日の買い物を少しでも安く抑えたい気持ちが物件選びにもあらわれている。

▼節約志向はこの一年でさらに助長された。SNSやネットのレシピは「1週間で2000円」といった、具体的な金額が溢れる。これまでにも一定数の需要があったが、より加速化した印象だ。人気ブロガーが紹介する料理は、手間がかからず、見栄えがするものに加え、「費用を抑える」ことが絶対条件になってきた。

▼一時的な節約なのか、成熟して今後も続く志向なのか分からないが、今後の物価上昇と賃上げ動向が大きな注目点となりそうだ。