5.1 C
Tokyo
8.9 C
Osaka
2026 / 03 / 04 水曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料UCC「おいしいカフェインレスコーヒー」刷新 “じっくり焙煎”で本格的なおいしさにブラッシュアップ

UCC「おいしいカフェインレスコーヒー」刷新 “じっくり焙煎”で本格的なおいしさにブラッシュアップ

 UCC上島珈琲は、拡大するカフェインレスレギュラーコーヒー市場でトップシェアを握る「おいしいカフェインレスコーヒー」シリーズのレギュラーコーヒーとボトルコーヒー(リキッドコーヒー)を刷新する。

 2月21日発表した伊藤佳世マーケティング本部嗜好品マーケティング部部長は、最大の刷新ポイントに“じっくり焙煎”と称する焙煎方法を採用した点を挙げる。

 「カフェインレスコーヒーは香りや味のもとになる成分が減少してしまう傾向があるが、『おいしいカフェインレスコーヒー』では通常の焙煎方法よりも焙煎工程の後半における時間やトータルでの焙煎時間を長くすることで、コーヒー本来の甘さやコクが補われ本格的なおいしさを実現している」と説明する。

 2015年の発売開始以来、インスタントコーヒーを含めた全ての商品で厳選されたアラビカ種コーヒー豆を100%使用している点も特徴で、おいしさにこだわりカフェインレスレギュラーコーヒー市場を牽引している。

 インテージSRI+の2018年~2021年(各年11‐10月)によると、同市場の2018年から21年の年平均成長率(CAGR)は17.9%で市場規模はレギュラーコーヒー市場の3%弱に相当する17億円弱。

 レギュラーコーヒー市場と比べて規模は小さいものの「レギュラーコーヒー全体の18年からのCAGRが5.5%とされることから、カフェインレスレギュラーコーヒー市場が非常に拡大傾向にあることがわかる。特にコロナ禍以降、かなり顕著な市場の伸びがみられる」と語る。

 カフェインレスレギュラーコーヒー市場のサブカテゴリーで最も勢いづいているのがワンドリップコーヒー(ドリップコーヒー)で、7割強の構成比を占め18‐21年のCAGRは20%。構成比は2割弱でありながらも18-21年のCAGRが23.6%と最も高い伸びをみせる袋入り粉(AP)とともに有望カテゴリーと位置付けている。

 今回のリニューアルでは、“じっくり焙煎”を採用したほかパッケージに磨きをかけワンドリップコーヒーとボトルコーヒーの利便性を向上させた。

 ワンドリップコーヒーには新たにお湯が注ぎやすい広口タイプのドリッパーを導入し、ボトルコーヒーには従来のスマイルボトルから“ハピネスボトル”に変更し、よりスリムになって持ちやすさと注ぎやすさを向上させた。

 春夏コミュニケーションは“コーヒーが好き。だから選ぶ”をコピーに掲げ、おいしさやシーンをフックにコーヒー新規ユーザーに向けてアプローチを強化するとともに、コアターゲットの既存ユーザーにも施策を継続して展開して興味喚起を図る。

 妊娠・授乳中の女性にも高く評価され、「たまひよ赤ちゃんグッズ大賞2023」ではカフェインコーヒー部門で3年連続第1位に選出。この事実をアイコン化して店頭販促に活用していく。
 「最初に選んでいただけるカフェインレスコーヒーとしてしっかりブランディングしていく」と意欲をのぞかせる。

 なおカフェインレスコーヒー市場については「家庭内でのコーヒーの飲用機会が増えたことによって、たとえば午後の一杯をカフェインレスに切り替えようといったマインドがあることとは消費者の定性調査からも感じ取っている。巣ごもりが弱まっても定着していくとみている」との見方を示す。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。