8 C
Tokyo
7.9 C
Osaka
2025 / 12 / 18 木曜日
ログイン
English
飲料系酒類「ホトケノザ」の花酵母を使用した日本酒 産学連携で共同開発 東洋大学×佐藤酒造店

「ホトケノザ」の花酵母を使用した日本酒 産学連携で共同開発 東洋大学×佐藤酒造店

東洋大学(東京都文京区、矢口悦子学長)は、産学連携で開発した新しいタイプの日本酒「越生梅林(おごせばいりん)エスティ」を発売開始した。同大学の卒業生・佐藤徳哉氏が専務を務める佐藤酒造店(埼玉県越生市、佐藤忠男代表)と共同開発したもの。数量限定で、2月23日より同酒店の店頭やネット通販などで取り扱っている。

東洋大学理工学部・峯岸宏明准教授と佐藤酒造店は20年から共同開発に着手。花から分離された酵母菌に着目し、同大学川越キャンパスに自生する200種類以上の花・木を収集。それらに付着する酵母を使ったアルコール耐性試験の結果、「ホトケノザ」から分離した酵母が酒醸造に適していることを発見したという。

同酵母菌はSTY(エスティ)と命名。商品名にも反映し、「Sato×Toyo」などの思いを込めた。峯岸准教授は「多少酸味がありバランスが良い。杜氏からは、これまでにない芳香との評価をいただいた。花酵母を使用しているためと考えられる」としている。

佐藤専務は「これまでの弊社の酒質にないお酒に仕上がった。お燗より冷酒に向いており、様々な料理とペアリングして美味しく飲んでいただければ」と期待を込めた。

関連記事

インタビュー特集

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。