アサヒ飲料は、「L-92乳酸菌」を機能性関与成分とする免疫領域の機能性表示食品の届出が消費者庁に受理されたことを受け、6月をめどに乳性飲料「守る働く乳酸菌」を機能性表示食品化して健康な人の免疫機能の維持に役立つ「L-92乳酸菌」入り飲料として訴求していく。
アサヒビールとアサヒグループ食品の同様の届出も受理されたことから、アサヒグループ横断の取り組みとして「L-92乳酸菌」の機能伝達も強化する。
グループ横断の取り組みについて、2月7日開催された事業方針説明会で米女太一社長は「今のところ具体的な形をお示しできないが、免疫で皆様の健康にお役立ちできることをいろいろなカテゴリーでできないかと検討している」と説明する。
「守る働く乳酸菌」が「カルピス」由来の100年にわたる乳酸菌研究から生まれた「カルピス由来の乳酸菌科学」シリーズであることも強みにしていく。
「様々な研究成果が出てきている。“健康な人の免疫能機能の維持に役立つ”だけではなくて、通年性アレルギー性鼻炎や花粉症を緩和するといった研究成果が出てきており、それらをどのような形で活かしていくかについては検討の余地がある。『カルピス』で安心安全の印象を持たれていることも差別化の1つ」と語る。
受理された届出表示は「L-92乳酸菌はpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)の働きを助け、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されている。また、ホコリ・ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています」となる。
販売施策としては、昨年一部のチャネルで販売していた200mlサイズを全チャネルで展開して飲料シーンと飲用層を拡大していく。