ローソンは27日、生産者らがアバターとなり遠隔で商品をPRできる「ローソンアバターストア」の実証実験を開始した。
拡大するECを活用して、生産者と生活者の橋渡し役を担い、生産者の販路拡大と来店客に対して来店の魅力アップを探るのが狙いと思われる。
「本実験では生産者においては販路やブランド認知の拡大、ローソンにおいては新たな広告事業の可能性を検証する」(ローソン)という。
実証実験では、アバター事業を手掛けるAVITA社と昨年11月に都内にオープンしたグリーンローソンを拠点に、アバターとなった生産者が来店客と双方向のコミュニケーションをとりながら商品の魅力や生産者の想いを伝える場の構築を目指す。
来店客は店頭の展示品で商品仕様を確認し、代金の支払いは生産者が指定するECサイトで行い、商品の受け取りは宅配のみで行う。
初回は三重県明和町が出店し、伝統工芸品の「擬革紙(ぎかくし)」と「御糸織(みいとおり)」を2月27日から3月12 日までの2週間限定で販売する。
地方自治体や自社で企画・製造した商品を中間業者などを通さずに販売するD2C ブランド企業を対象に「ローソンアバターストア」の出店者も募集する。