イオンは2025年春のオープンを目途に、イオンリテールの生活拠点型商業施設「そよら」の開発を進める。2022年11月、埼玉県狭山市と締結した包括連携協定に基づく取り組みの一環で、地域の生態系の保全と創出に配慮し、店舗を起点に様々な世代が毎日のように自然と集うショッピングセンター(SC)という位置付けだ。
施設名の「そよら」は、「イオンスタイル海老江」(2020年3月オープン)の出店に合わせて実施した一般公募で選出された「そら、寄って、楽しんでって!」の呼びかけを由来とした呼称。「日常にさわやかなそよ風が吹き込むように、都市に住む人々の生活をもっと楽しく、心地よく過ごすための施設」という想いを込めた。
「通う・集う・つながる場」をキーワードに、「都市生活に必要なモノが揃い、日々の暮らしをもっと楽しく便利にする毎日のように自然と通う生活拠点」がコンセプト。
スーパーマーケットやドラッグ、カフェ、クリニックなど、生活に密着する施設が別々に立地していることが多い都市部において、物販だけでなくサービスも揃えた日常使いのコンパクトな買物も用事も一か所で済ませられる場を提供し、都市インフラとして地域の生活を支える狙い。
周辺の自然環境や生態系に及ぼす影響を可能な限り少なくとどめるため、生物多様性評価や環境負荷軽減策を立案するなど、生態系の保全と創出に配慮したSC開発を実践する考え。
建設予定地の旧入間小学校跡地に現存する樹齢100年の県木「ケヤキ」と共存した、人が集い、会話が生まれ、笑顔が広がる憩いの空間づくりや、店舗がオープンする際、敷地内に植樹する「イオン ふるさとの森づくり」など、地域に自生する木による森を創出する。