【ひと言】三層公平に利益出せる仕組みを カナカン 谷口英樹社長

22年は「値上げは悪じゃない」と1年言ってきた。ただ、誰かだけが得をする値上げ、誰かだけが損をする価格維持は悪だと23年新年に話した。メーカーはコストを乗せて出荷価格を上げ、希望小売価格も上げる。それだと卸と小売はそのまま同じ値入れでスライドするだけ。メーカーが出荷価格を10%上げるなら、希望小売価格は例えば15~20%上がると言ってくれないと、小売や卸は光熱費などの経費を乗せるところがない。また、一部小売の価格維持は、卸とメーカーがかぶっているだけなら正しい価格維持ではない。業界の成長を見据え、製配販三層が公平に利益を出せる仕組みを知恵を出し合って構築していくべきだ。(2月9日開催の同社商談会で)
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