尾家産業は「やさいバス」との取り組みで、地域の生産者が育てたこだわりの新鮮野菜を外食店に届けるサービスを一部エリアで開始する。先月、東京都内で開かれた春季提案会で「尾家ラボ×やさいバス」の取り組みを披露した。
「やさいバス」は、生産者と購買者がつながり、「おいしいを共創する」ための青果流通の仕組み。専用サイトを通じて、地域の農家と外食店をつなぎ、収穫したばかりの野菜を鮮度よく、短いリードタイムで届ける。外食店からの注文を受けて、地域の農家が収穫したばかりの野菜を最寄りの集荷所(バス亭)に出荷。専用の「やさいバス」が集荷し尾家産業の営業所に納め、得意先のユーザーに納入する。
通常の市場を通すルートよりも、リードタイムは数日短く、新鮮でこだわりの野菜を届けることができるという。尾家産業では「MVF(肉・野菜・魚)」の素材品を強化しており、「やさいバス」との取り組みで、ホテル・レストランの差別化につながる地場野菜の取り扱いを広げる。
導入エリアは、〈大阪地区〉大阪支店・東大阪営業所・南大阪営業所・阪南支店、〈東京地区〉東京支店・千葉営業所・土浦営業所・横浜営業所、〈名古屋地区〉名古屋支店・静岡営業所・浜松営業所。対象エリアは順次拡大予定。
なお、東京会場の提案会(都立産業貿易センター/浜松町)には約800人のユーザーが来場。「やさいバス」の取り組みは、ホテル・レストランユーザーの関心を集めていた。そのほか、同社の管理栄養士を中心に開発した外食向けメニュー「ほっぺたグルメ」では「日本全国グルメツアー」と題して、全国各地のご当地メニューを紹介。同社オリジナルのプライベートブランドの新商品や、単価アップにつながる差別化商材など、多彩な提案を披露した。