8.5 C
Tokyo
11.7 C
Osaka
2025 / 12 / 19 金曜日
ログイン
English
飲料系酒類迷わず選べる新・定番に 「ニッポンのシン・レモンサワー」 ポッカサッポロと初の共同開発 サッポロビール

迷わず選べる新・定番に 「ニッポンのシン・レモンサワー」 ポッカサッポロと初の共同開発 サッポロビール

「レモンサワーがいろいろありすぎて選べない!」。迷える缶チューハイファンに贈るサッポロビールの自信作、その名も「サッポロ ニッポンのシン・レモンサワー」。食中酒の「新・定番」を目指す。

レモン系フレーバーがひしめくRTD市場。サッポロビールでは昨年、グレープフルーツサワー専門ブランド「三ツ星グレフルサワー」で、そんな現状に一石を投じた。変化球に続く今回は、ど真ん中のレモンサワーで直球勝負に挑む。

「レモンサワー選び、皆さん迷っているのでは。この『迷い』に着目した」と語るのは、同社ビール&RTD事業部ブランドマネージャーの黒柳真莉子氏。同社の調べでは、ユーザーの80%以上がレモンサワー選びに迷いがあることが分かったという。

「ここ数年はレモン専門のRTDブランドも相次ぎ登場するなど多様化・細分化が進み、成長は一巡。市場とお客様の意識が成熟するなか、新しいトレンドが求められている」。

レモンサワーの選択理由として上位に挙げられた、飲み飽きない、後味さっぱり、食事に合うといった特徴とともに、手軽に飲めるカジュアルさも重視。求められる価値をバランスよく盛り込み、レモンサワーの本質を追求したのが今回の商品だ。

グループ企業のポッカサッポロフード&ビバレッジでレモン素材・飲料の開発に携わるレモンのプロ「レモンマイスター」と開発に取り組んだ。過去にも両社の協業はあったものの、商品の中味をゼロから共同開発するのは今回が初めて。プロの知見で見いだした素材を使い、絶妙な中身設計を施した。生果よりも爽やかなレモンのおいしさで、飲み進めるほどにおいしくなる味わいを目指した。

成長を続けたRTD市場も、昨年は15年ぶりに縮小。だが同社では独自戦略が奏功し、販売数量は前年比103%と続伸。26年にかけての酒税改正による新ジャンルからの流入も見込まれ、市場は再び緩やかな成長軌道に回帰するとみる。

「(新商品は)既存カテゴリーでいえばレモンサワー。ただしアプローチは『新・定番食中酒』。最もポピュラーなフレーバーであるレモンで、お客様の課題を解決する商品として開発した」(ビール&RTD事業部長 武内亮人氏)。

ビール類を製造していた仙台工場を今年からRTD専門に転換するなど製造体制を強化し、中長期的に新提案を継続する。秋以降に発売する第2弾もすでに開発がスタート。既存品とのカニバリを恐れずに、トライ&エラーを重ねる考えだ。

「ニッポンのシン・レモンサワー」(350㎖、税別参考小売価格153円/500㎖、208円)は3月22日全国発売。今年の販売目標は176万ケース。RTD全体で前年比118%の計画と、市場を上回る躍進を狙う。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。