14.2 C
Tokyo
13.4 C
Osaka
2025 / 11 / 03 月曜日
English
流通・飲食加藤産業 トレンドに沿った商品提案 自社製品に新ブランド「プレミアム」 春夏新製品発表会
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

加藤産業 トレンドに沿った商品提案 自社製品に新ブランド「プレミアム」 春夏新製品発表会

加藤産業は12、13の両日、神戸国際展示場で「第47回春&夏の新製品発表会」を開催した。昨年を約1千人上回る、全国の得意先約3千人が事前登録し、28社多い535社(常温325社、低温74社、酒類136社)が出展した。出展アイテム4千793点(常温3千441点、低温833点、酒類519点)のうち、1千349点が新製品。昨年と同様、ゾーンごとに入退場者数を管理し、試食エリアを設置するなど感染防止対策を施した。

オリジナル製品の「Kanpy」コーナーでは、新たに投入するブランド「Kanpy THE PREMIUM」を大々的に訴求。3種の果実を黄金比でブレンドしたジャム2品(いちごジャム、マーマレード)、プレミアムアイスの贅沢感を狙ったスプレッド2品(宇治抹茶、濃厚バニラ)の計4品を試食提供した。「気に入ったものや、自分が価値を感じるものにはお金を払う傾向が強まっている。こうしたニーズに応えるべく、新たなブランドを立ち上げた」(山下章ブランド事業部長)。

テーマコーナーでは、「スタミナ」や「さっぱり」といった切り口で商品をそろえた涼味麺、外出ニーズの回復を見込んだ行楽弁当など、春夏向けの商品企画を展開。新製品を一堂に集めたブースでは、「タイパ」「お米回帰」「栄養チャージ」という3つのトレンドに沿って商品を提案した。

また、全国の商材を集めたディスカバリーニッポンのコーナーには60社が出展。宮崎県の日向屋は鶏むね肉を豊富に使ったおにぎり「鶏と十穀」を用意。高たんぱくと常温保存の特徴をアピールしていた。

このほか、低温食品ではメーカーとコラボした冷凍弁当、酒類では家飲みでもアウトドアでも便利な紙パックワインなどの企画を展開した。

買物の多様化に対応 菅公博常務の話

菅公博常務(加藤産業)
菅公博常務(加藤産業)

今回、オリジナル商品で最も力を入れている「Kanpy THE PREMIUM」は、「THE」を付けることで最上級ブランドであることを訴求している。こうした点をしっかりと伝え、手に取ってもらえるようにしたい。メーカー各社の新製品は、“タイパ”や“栄養”といったトレンドに沿って紹介している。現場を重視した提案をブラッシュアップしていく。

年末商戦は比較的堅調だったが、価格高騰が続き、1月以降は財布の紐がより締まっていくものと考えている。足下をしっかりと見ながら、日々の暮らしをサポートしていきたい。

買い物行動は変化しており、二極化というよりは多様化に対応していかなければならない。その中で、今回のプレミアムのような上質な商品を展開していくことが重要になる。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点