アサヒ飲料の「カルピス」ブランドが拡大した。
22年販売数量は、「カルピスウォーター」や「カルピスソーダ」などの飲料計で前年比6%増の3187万ケース、「カルピス」コンク(濃縮)は横ばいの438万ケースを記録した。
飲料の6%増には、「カルピスウォーター」と「カルピスソーダ」の定番商品の好調に加えて昨年2月に発売開始した「カルピス THE RICH」が貢献した。
昨年末、取材に応じた米女太一社長は「『カルピス THE RICH』は9月に400万ケースを突破し、22年度飲料新商品売上げランキングで第一位をいただいた」と振り返る。
昨年は飲料から新商品を積極的に投入して話題喚起も図った。
「『カルピス』ではこれまであまり冒険してこなかったが、昨年はおもしろいことにチャレンジした」という。
このような考えのもと、昨年10月には、ともに1919年に生まれの「カルピス」と「森永ミルク加糖れん乳」の初コラボ商品として「カルピスと森永ミルクれん乳」を期間限定で発売した。
続く11月には、全国農業協同組合連合会の酪農部門とコラボして「国産ミルク&カルピス」を期間限定発売した。
おもしろいことへの挑戦は今年も継続されることが予想される。1月17日には「ピーチof ピーチ カルピス」が期間限定で発売された。
同商品は、「カルピス」に完熟白桃果汁と白桃果汁に砂糖を加えてじっくり煮たピーチソースをブレンドした乳性飲料。濃厚な味わいの商品がリラックスシーンで好まれていることに着目して開発に至ったとい