12月のアイスは前年同月比4%増で着地した模様。たびたび強い寒気が襲来し記録的な大雪となった地域もあるなど厳しい寒さに見舞われたが、より濃厚さを増した“冬仕立て”アイスや年末年始を盛り上げる限定パッケージ、心躍る新商品で市況は順調に推移した。
ロッテは13%増。業務用6%減、家庭用16%増。主力品の“冬仕立て”が浸透し、冬場も好調に推移している。「クーリッシュ」は43%増。ベルギーチョコが73%増。「爽」は28%増。「モナ王」はリニューアル以降間口が広がり34%増。「雪見だいふく」はハート型の苺フレーバーの好調に加え、七福神になった雪見うさぎなどパッケージデザインを変更した“ふく企画”や“厚もち仕立て”が奏功し34%増。「ガーナ」はノベルティのクッキーサンドが大手コンビニ1社で採用された。
森永乳業は12%増。ピノゲーやプレゼントキャンペーンなど、既存品のキャンペーンも追い風となり二ケタ増。「ピノ」は13%増。「パルム」は14%増。マルチフレーバーは、新商品のレモン香るチーズケーキが寄与し50%の大幅増。「モウ」は26%増。「ビエネッタ」はカップタイプ、ケーキタイプあわせて18%減だった。
ハーゲンダッツ ジャパンは前年並み。ミニカップ6%増。コア3品5%減。基幹8品は6%増。12月6日からミニカップ「ショコラ デュオ」を通年販売の基幹商品として新発売し、発売に合わせて人気お笑いグループ「ぼる塾」が商品の魅力を伝えるWebCMを展開している。
赤城乳業は14%増。「ガリガリ君」ブランドは4%増。リニューアル以降リピーターが増えている「ソフ」は52%増となった。好調の「ガツン、と」は23%増だった。「ブラック」は71%増と、自分で砕く新感覚アイスとして再度打ち出したミントカップが4倍で大きく貢献した。得意のバー商品だけでなくカップ商品も人気が根付いてきている。
森永製菓は2~3%増。「ジャンボ」グループは7~8%増。チョコ増量やミルク感アップなど今期限定の冬仕立てが絶好調。「アイスボックス」は7~8%増。「サンデーカップ」「ビスケットサンド」、マルチの「パリパリバー」も好調で、「価格以上に食べ応えが感じられる商品の需要が増えている」としている。
明治は10%程度増。エッセル計は前年やや割れ。レギュラー計も若干割れだった。「大人ラベル」2品はスイーツシリーズ比で40%程度増と好調に推移している。
井村屋は5%減。「BOXあずきバー」は4%程度増となった。あずきバーの発売50周年記念第一弾として12月19日に発売した白あずきバーは、好調に配荷が進み計画を大きく上回る勢い。23年度のあずきバー50周年に向け弾みをつけた。「やわもちアイス」は3%増。
フタバ食品は6%増。「サクレ」シリーズは13%増と、秋冬の採用を少しずつ伸ばしている。「ダンディー」は3%増。季節シリーズが好調のマルチ計は15%増だった。