ドローンで離島に夜間配送 セブン‐イレブンが実証 25年度本格展開目指す

セブン-イレブン・ジャパンはANAホールディングスと提携して同社配送サービス「7NOW(セブン-イレブンネットコンビニ)」で注文を受けた商品を福岡市内の同社店舗(セブン-イレブン・ジャパン福岡横浜2丁目店)から能古島(福岡市西区)に向けてドローンで直接配送するサービスの実証実験を19~23日まで実施した。

2年前もドローンを活用した能古島への配送実験を試みたが、今回は2か所増やして5か所の配送先を設置。配送料は前回の無料から110円(1回約1.7㎏までの税込、最低注文金額は税別300円=実証時の料金)に設定した。さらに今後の運用を見据えて土日配送のほか、国内初となる日没後の夜間配送(20時までを予定)を行った。なお、当実証はAIやIoTなどの先端技術を活用し社会課題の解決や生活向上につなげる福岡市の「実証実験フルサポート事業」での採択を受けている。

買い物の中身をチェック(能古島に住む一般消費者) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
買い物の中身をチェック(能古島に住む一般消費者)

今回ドローンを活用して買い物した能古島に在住する消費者の一人は「近いところまでの買い物でも島から出ると1時間以上もかかるが、当該サービスを利用することで1時間以上を一気に短縮でき利便性が格段に向上した」とコメント。

セブン-イレブン・ジャパンでは「夜間配送により夕方以降の買い物が楽になり夜間帯へのニーズ対応が可能になる。また『7NOW』を提供するうえで人手不足と人件費アップに伴うコスト増が年々進んでいるが、ドローンを活用した配送サービスを深化させることでこれらの問題軽減につながる。商業化をさせていくうえでの課題も多いが、社会受容性の高まりを受けて真摯に向き合っていく。2025年度には店舗から離島への直接配送サービスの本格展開を目指していきたい」としている。