「クラフトボス」ペットボトルコーヒー新境地開拓へ 「ミルキープレッソ」が前進 乳原料に植物性素材を加え健康志向層など獲得 サントリー

 「クラフトボス」の新シリーズ「ミルキープレッソ」が狙い通りペットボトル(PET)コーヒーの新規ユーザーを獲得している。

 コーヒー飲料の主要カテゴリーであるPETコーヒーは成長を続けているものの近年は伸びが鈍化し新規ユーザーの獲得が課題となっていることから、「ミルキープレッソ」の展開はPETコーヒーの新境地を開拓する可能性がある。

 「ミルキープレッソ」は、乳原料に植物性素材を加えてチルドカップなどと遜色ない乳飲料並みのミルク感をPETで実現した点が特徴で“コーヒーニューニュー”の異名を持つ。

 飲用乳の公正競争規約によると、ラテに欠かせない乳固形分が3%以上を占めるとPETでは対応できない乳飲料規格として扱われる。

 今回、「ミルキープレッソ」では、このような壁を乗り越えるべく新技術「ハイブリッドニューミルク製法」を編み出した。
 同製法では、乳原料で味わいのベースをつくり、そこに「追い足す」イメージで3%以上の乳原料分を植物原料に置き換えることで新しい乳の味づくりを実現した。
 
 この味づくりが好評を博し「乳原料と植物性素材をハイブリッドで使用していることから、健康志向の高いお客様や女性からご購入いただき“久しぶりに『ボス』を飲んだけど、こんなにおいしくなったの!”といったお声をいただいている」(サントリー食品インターナショナル)という。

 300mlのコンパクトな再栓容器も好評でチルドカップユーザーも獲得。
 「チルドカップを好まれていたお客様が“PETでこの味わいが楽しめるのは凄く嬉しい”とご好評で、また、持ち運びしやすさでもご評価をいただいている」と説明する。
 8月には「甘熟バナナラテ」を新発売し、今後もさらなる新商品の投入を予定している。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)