イオンリテールが千葉県浦安市に日本最大の冷凍食品売場をオープンした。400㎡強の売場に、あらゆる食シーンに対応した冷食約1千500品目を並べている。冷食で思い浮かぶのが、冷食は「手抜き」か「手間抜き」かという論争だ。2年ほど前に、あるTwitter投稿に端を発し、今も事あるごとに冷食業界の存在価値を示す判断材料になっている。
▼家庭料理の手作り信仰が根強かった頃、冷食は手軽だがおいしくないという先入観が一部にあった。今では技術開発が進み、できたての味が楽しめ、長期保存できる世界トップクラスの冷凍技術が存在し、おいしさ技術は今でも進化している。
▼3人に1人が利用する時代。コロナでお家時間が増え、食事に手軽さが求められる中で、買い置きでき手間がかからず、時短になるなど、コロナ禍に最も重宝な食品だと言える。
▼調査では、半数以上がひと手間を加え、具を加えてアレンジする女性も7割いるという。「手抜き」か「手間抜き」かは世代や生活環境の違いで見解が異なるが、論争をあざ笑うかのように最大の冷食売場の売れ行きは上々のようだ。