増大化するストレスへの対処にコーヒーが貢献 味の素AGF社「ふぅ」と一息つく心の充足を提唱

 味の素AGF社は、増大化するストレスに着目し、その対処法としてコーポレートスローガン「いつでも、ふぅ。AGF®」を引き続き実践していくとともに、商品を通じてスローガンに込めた思いを改めて提唱していく。

 昨今の市場を取り巻くストレスについて、7月26日発表した武岡正樹常務執行役員は外部調査を引き、コロナ疲れ・ウクライナ侵攻報道による惨事ストレス・リモート孤独・メンタル疾患の4つを挙げ「こうしたストレス因子が今まで以上に大幅に増加している」との見方を示す。

 この増大化するストレスへの対処法の1つとしてコーヒーなど嗜好飲料の役割が大きいと指摘する。

 「こうした環境下では、ストレスに直接向き合うのではなく、賢く受け流すといったストレスと上手く付き合うセルフメンタルケアの重要性が高まっている。その1つとして嗜好飲料がもたらす“心の充足”体験の位置づけは今後ますます高まっていく」と語る。

 この考えを裏付けるべくAGFは、嗜好飲料の情緒価値・生活価値に関して有識者へのヒアリングを実施。

味の素AGF社の武岡正樹常務執行役員 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
味の素AGF社の武岡正樹常務執行役員

 
 嗜好品文化研究会代表幹事で武庫川女子大学名誉教授の高田公理氏は「嗜好品はストレスを緩和し心身にリラックスを導き自我のシールドに役立つ。嗜好品として適切かつ巧みに日常生活に取り入れて時空間の流れに切れ目を創出し、快い小さな非日常性を演出することが重要」とコメント。

 マブチメディカルクリニック院長で食糧学院副学院長の馬渕知子氏も「同じ日々の繰り返しは精神にマイナスの影響を与えてしまう。日常に少しでも普段と違うシーンをつくることでメンタルを良好に保てる」と提唱。

 継続して仕事や作業をし続けるとミスが増える危険性やメリハリが持てず効率の低下やうつ傾向の原因となることにも触れ「コーヒーや茶にはネガティブ感情の緩和、コミュニケーションの促進、やる気の向上が期待できる」とした。

 AGFはコーヒーのメンタル効用のメカニズムを見える化。

 コーヒー飲用前・コーヒーブレイク・コーヒー飲用後の時間軸で推移するポジティブ・落ち着いた状態・ネガティブの感情の動きに関するチャートを作成し「コーヒーはリラックスと覚醒の相反する効果の段階的な作用から特異的な精神効用をもたらす」(武岡常務)と結論づけた。

 チャートによると、我慢・イライラ・疲労が蓄積してネガティブに向かう精神状態をコーヒーの香りが解放。「コーヒーの香りは嗅覚からダイレクトに大脳辺縁系を刺激し鎮静作用をもたらす。香りだけで右脳後部にα波が発生すると言われている」。

 そこから休憩をとることで安静効果が生じ、さらにホットの場合は体を温める温浴効果と「すすり飲みが深呼吸と同じ効果があると言われている」。

 コーヒーに含まれるカフェインが脳に到達するのは飲用20分後とされ、そのときにドーパミン分泌に作用し高揚感や幸福感を高めて前向きな気持ちになるとされる。

 ストレス社会の中、AGFはこうしたコーヒーの役割を踏まえて、コーポレートスローガン「いつでも、ふぅ。AGF®」に立ち返り「コーヒーを飲んで“ふぅ”と一息つく、心の充足を積極的にお客様に提唱・提供していく」。

 具体的には、Rest(休息)・Relaxation(安らぎ)・Refreshment(気分一新)の3Rで自分自身をよりよい精神状態に導くことが、他者への思いやりや相互理解、共感といった人とのつながりに結びついていくことなどを伝えていく。

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