サンジルシ醸造から健康志向の新ブランド 第1弾はパスタソースなど4品

「グルテンフリーからギルトフリーへ」――。サンジルシ醸造(三重県桑名市、佐藤強社長)は、同社の主軸商品の一つである「たまり」の特性を生かした「グルテンフリー」シリーズをリブランドし、新たに「グリーンライン」シリーズとして展開していく。グルテンフリーシリーズの各商品について原料を一から見直し再設計。「罪悪感のない健康的なものが食べたいが、おいしさは犠牲にできない」というユーザーをターゲットに、新たな商品価値を提供する。

新シリーズは「すこやかなるおいしさ~Healthy&Yummy~」がコンセプト。「体に良いものを、分かりやすい原材料で作るということを第一義に、原料として知らないようなものは入れない商品設計を追求した」(企画開発部)という。

第1弾として300㎖プラスチック容器の「すこやかプラス こだわりの万能だしつゆ」(希望小売価格税抜350円)、「同こだわりのぽん酢」(同400円)、「同こだわりの野菜だし」(同350円)と、「大豆のお肉の味わい深いボロネーゼ」(1食入り、同450円)の4品を17日から発売する。

「万能だしつゆ」は、従来商品の「だししょうゆ」から「だしつゆ」にすることで汎用性を訴求。だしを国産鰹節、北海道産真昆布に切り替えるとともに、化学調味料不使用仕様とし、食塩分も25%カットから30%カットに変更した。

「ぽん酢」は、だしを国産鰹節だし、北海道真昆布だしに変更するとともに食酢の一部に米黒酢を使用。また、果汁量をアップ(ゆず+すだち10%増)し爽快感を高めている。

「野菜だし」は、ヴィーガン、グルテンフリー仕様はそのままに原料の見直しを実施。5種の国産野菜エキスを使用し、より野菜の風味にこだわった。セロリを使用することで洋風感をアップ。

「大豆のお肉の味わい深いボロネーゼ」は、大豆ミートを使用しながらも、赤ワインなどで本格的な味わいに仕上げたヴィーガン、グルテンフリー仕様商品。コロナ下でパスタ・パスタソース市場が好調な推移を見せていることや、代替肉市場の成長を見据えて新展開。今後のラインアップ拡充も視野に置く。

サンジルシ醸造は、中部エリアの老舗醸造・食品メーカーの1社として「たまり」や「豆みそ」を中軸とした商品を展開する。これら定番商品群には赤の三本線をあしらった「レッドライン」が付されていることから、新シリーズでは健康イメージも高い「グリーンライン」を採用した。

また同社は今年4月からヤマサ醤油と営業体制を一本化。営業部隊が2社の商品を一緒に提案することとなった。それを受け、サンジルシ醸造の強みや同社ならではの特徴付けを図りつつ、全国向けにも訴求できる新たな商品開発を推し進める考えだ。

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