カリフォルニア産アーモンド 収穫量11%減予想 水不足続き打撃 物流問題も追い打ちに

米国農業統計局(NASS)が発表した予想によれば、22年度(22年8月~23年7月)産カリフォルニア・アーモンド収穫量は昨年の29億ポンドから11%減の26億ポンドになる見込み。

農園の現地調査に基づくもので、5月に発表された生産者からの聞き取り調査による予想に比べて7%の下方修正となった。

近年の作付面積増加を背景に収穫量は急拡大を続け、20年度には30億ポンドの大台を記録。だが翌年には減産に転じ、続く今シーズンは産地の深刻な水不足から大幅な生産量後退を余儀なくされそうだ。コンテナ不足による海上輸送の遅延常態化もあり、堅調に拡大を続ける世界需要の一方で供給面での困難が増すことになる。

カリフォルニア・アーモンド協会の理事会会長のブライアン・ウォールブリンク氏は「今年の困難な状況においても、生産者は状況を把握し管理、監督する活動を改善し、消費者のニーズに応えるために献身的に取り組んでいる」とコメント。

また協会CEOのリチャード・ウェイコット氏は「出荷や物流の停滞にもかかわらず、最近の出荷量は記録を毎月更新しており、需要が米国内でもグローバル市場でも増え続けていることが分かる。予測は昨年度より落ち込んだが、世界的な需要を満たすために、高品質なアーモンドの安定供給に向けた生産者の努力を反映したものだ」と述べている。

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