尾家産業 名古屋でヘルスケア向け提案会 最新情報求めセミナーも盛況

名古屋市中小企業振興会館で「2022年 やさしいメニュー提案会」を開催した。今回は「ときめき」をテーマに、メーカー58社が出展。病院、老健、介護施設などヘルスケア業態を中心に約130人が来場した。出展メーカーによるプレゼンテーションセミナーは、急きょ席数を増やしたほどの盛況ぶりだった。

朝礼で坂口泰也取締役営業本部長は、「来場される栄養士の方々は、このコロナ禍で相当情報不足に陥られていると感じている。今までの分もしっかり情報をお届けする会にしたい」とあいさつ。6月24日付で着任した溝口正則・中日本東部地区統括も「今回は特に現場でメニュー作りを担当している方々がお越しになる。しっかり情報を得て帰りたいという気持ちがあふれている」として、出展企業に積極的に提案を図るよう呼び掛けた。

同社オリジナルコーナーでは、「PB」をはじめ、「選べる献立提案」「昔懐かしレトロメニュー」「やわらかさ別商品紹介」「備蓄・非常食」「おせち」など、季節の提案や来場者の課題解決に向けた各種企画を用意した。

セミナーでは、マルハニチロが病院・介護施設の現場が抱える「人手不足」「低栄養」の課題解決に同社「やさしいおかずせっと」を紹介。ファインでも、同様の悩みに対して手軽におかゆゼリーができる「おかゆナール」などの自社製品の提案を行った。また、S&Bではスパイス&ハーブを使った減塩メニューを取りそろえた。

多数が参加したセミナー(2022年 やさしいメニュー提案会) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
多数が参加したセミナー(2022年 やさしいメニュー提案会)

一方、全社業績については「前期は相当ご心配をおかけしたが、今期は順調にスタートを切れている。今期と来期でなんとか売上を戻そうとの計画で、今期は前年比約25%増の売上拡大を目論んでいる。今年は数字でお返しする年にしたい」(坂口取締役)とした。

溝口・中日本東部地区統括によると、同管轄エリアの前期売上は前年比13%増。PBが約20%増、ヘルスケアは約10%増、中食が約25%増、素材品も15%強のプラスで着地。「コロナ禍に強いヘルスケアに加えて、テイクアウト・デリバリー市場が拡大した中食の取り組みを強化した」ことなどが好調数字につながった。”

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