節約ニーズをつかめ

元首相の死亡から参院選の投開票へと怒涛の週末だった。しかしこの週明けからの日常も決して穏やかではない。食品を含む商品やサービスの値上げが相次ぎ、直近では新型コロナウイルスの感染が急拡大するなど、不安を拭えない状況が続く。

▼事業者の目線ではコスト高騰に対し、価格転嫁で対応せざるを得ない状況もある。これに対し生活者の目線では、さまざまな分野での値上げは明らかにきつい。賃金が上がらない状況では、これまで以上に生活防衛意識や節約志向が高まるのは必至だろう。

▼加工食品業界では、今年も秋冬に向けた施策の発表が本格化しつつある。新商品投入などを通じ、新しい需要の創造を目指す動きが見られる反面、特に値上げカテゴリーでは、新価格の定着が最大の焦点にならざるを得ない。

▼根本的には価格転嫁、値上げができなければ賃上げができず、消費も増えず、経済も回らないと考えるのが妥当だろう。しかし、そこだけにこだわるわけにはいかない。この秋冬は今後も広がると見込まれる節約ニーズへの対応が焦点の一つになりそうだ。

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