味の素「おいしい健康」に出資 「食と健康」デジタル活用

味の素は、食と健康に関してデジタルサービス事業を展開するスタートアップ企業「おいしい健康」に出資した。これにより同社の食と健康のデジタル領域での知見と、味の素グループの食やヘルスケア領域での相互活用を通じて、食と健康・栄養を軸としてパーソナライズされた「食体験ジャーニー」の生活者への提供を進めていく。

2016年にクックパッドから独立し、ITを活用したヘルスケア事業を展開するおいしい健康社(東京都中央区、野尻哲也代表取締役CEO)は、「誰もがいつまでもおいしく食べられる社会の実現」を企業理念とし、50以上の疾患領域や食習慣の課題テーマに対応したエビデンスに基づくレシピ開発や、AIによるレシピ・献立提案アプリサービス提供など健康に関するさまざまな事業を展開している。

主な協業内容は、デジタル技術を活用した生活者の健康および食体験の価値向上、デジタル領域から食卓までがつながる新しい食体験の提供、食と健康に関するエビデンスの拡充と高度化。

今回の提携に関して、味の素の西井孝明社長は「おいしい健康社の食と健康のデジタル領域の強み・経験と、当社の食やヘルスケア領域での事業や技術を相互活用することで、生活者に新たな価値を提供したい」とし、おいしい健康社の野尻代表取締役CEOは「当社は健康な方から妊娠中・病気の方まで、難しい栄養管理を日常生活においしく取り入られるよう、独自の情報技術に基づきサポートしている。『食を通じた、世界の健康創造』を協業パーパスとして、両社の資産と情熱を集結し、『心と体の両方がおいしい』というような未来の食と健康を切り開いていく」とコメントしている。