健康茶 通販、ドラッグで拡大 機能性表示も追い風に

健康志向の強まりを背景に、健康茶の市場が広がっている。お茶として習慣的に飲める手軽さに加え、コロナ禍で伸長するネット通販、店舗が広がるドラッグストアでの販売が主力のため、購入しやすい環境が整ったこと、さらには機能性表示食品の投入も追い風になっている。健康寿命が重視される社会環境の中、今後も市場は広がると予想される。

健康茶の定義は扱うメーカーによって異なるため固定するのは難しいが、一般的な市場データでは緑茶、紅茶、中国茶(烏龍茶など)、ハーブティーなどを除いたお茶と定められる。市販用の市場規模は約130億円と推測され、ごぼう茶、ルイボスティー、ハトムギ茶が市場を形成している。

一般の緑茶も、その成分がコロナの不活化につながると話題になるなど、コロナ禍で消費者の健康志向は一層強まった。

また、在宅時間が長期化しネット通販を利用する場面が増えると同時に、ドラッグストアで食品を購入する消費者も増加した。

健康茶を含む健康食品は価格面においてスーパーと相容れないことが多く、これら通販やドラッグを主な販路としている。昨今は主要購買層である中高年層も抵抗なくネットを利用するし、ドラッグはスーパーを上回る勢いで出店を続けている。そのため、以前だと消費者からメーカーに問い合わせがあっても、その商品が近隣の店舗に売っていないということもあったが、今は全国的に手に入りやすい環境が整った。

さらに、機能性表示食品として訴求することで、購買者を増やしている。ごぼう茶のシェアトップ、あじかんはヘルスフード事業の売上高がこの5年間で4倍に拡大した。要因は機能性表示食品の取得に合わせ宣伝を強化したこと、通販に加えドラッグストアへ販路を広げたことにある。

健康茶や麦茶を製造販売する小谷穀粉では、粉末タイプのルイボスティーや黒烏龍茶などの機能性表示食品が好調に推移。来年春には新たな商品の販売を予定している。

好調な健康茶市場だが、通販は参入するのも手軽なだけに競争相手は増え続け、ドラッグストアの出店も過当気味になってきた。一般の食品と同様、価格競争も懸念される。強い商品力でどれだけ確実なリピーターを得て継続させるかが、今後より重要な課題となる。